2018.7.9

words

建築設計事務所。という業態は、
一般の人たちから見ると馴染みがないらしい。
家を建てるとなると普通はハウジングセンターに
行ったり、工務店やビルダーの広告を見たりして
ある意味、企業イメージで頼むことが多い。

そういう意味では設計事務所っていうのは
広告も出さないし、ワンストップ型でなんでも
やってくれる。という感じでもなさそう。
あくまで設計のプロとして、建物全般について
勉強し、精通し、多種多様なお客さんの要望に
対して、最もベストと思われる提案を行う。
フルオーダーメイドの仕立て屋みたいなものです。

一般に高いコストがかかりそうと思われがちですが
いかに素材のデメリットまで理解したうえで、
用をなすようなアイデアを提案できるか、
さらにそこに付加価値をつけて、コスト以上の
効果を発揮できるか、お金と土地のポテンシャルを
最大限に高められるか。

と、我々は思っているのですが、なかなか伝わらない
のも事実。きちんと説明する必要もこれからの時代
必要だと思います。
ただ、すべての方がお客さんになりえるか、というと
そうでないのも事実。僕らが提供するものが、
一般の最大公約数にマッチしないということも
理解しています。だからこそ、マスの目に触れる
広告を打たないというのもあります。

ただし、狭い狭い層に対してはきっちり打ち返せる。
いつも思いますが、実感として全人口の5%くらい
しか僕には頼んでくれないだろうな。と思います。
逆に言えば、5%の人の投げる狭い範囲には
きっちりと打ち返せる自信はあります。