アーティストのinstagram(@ishiguromikio)さんが、「uun」という名前で活動するアトリエにお邪魔してきました。
鹿皮をなめすことなく、球状に成型した作品群。
生き物の持つ生々しさ、気持ち悪さを内包した有機的な素材としての「皮」。それを幾何学な形状に成型したオブジェクト。
店舗の照明として、こちらの球体を使わせていただこうと思っています。

個体差による揺らぎのある模様。血筋や鹿の子模様もリアルです。
これをどう咀嚼するか?は受け手に委ねられますが、僕は人間と動物との長い歴史の上で培ってきた付き合い方の形の一つと考えます。
命をいただき、その肉や角、皮など使えるものはすべて利用し、命を使い切る行為。
革となり、動物らしさを失った素材としての「革」よりも、生き物としての生命を直に感じられる「皮」の取り扱い方、アートとしての表現の一つだと思いました。

他にも枯葉を集めて粉砕し、有機的な形に成型した「落ち葉スツール」。こちらも面白い試みです。