・僕が父親を亡くしたのは24の時。
父親が59でした。早いお別れとなって
葬儀にはたくさんの友人が来てくれたことを
よく覚えています。
脳梗塞を患ってから1週間。急変しそのままでした。
幸いだったのは、1週間時間があったこと。
付き添いで夜中一緒にいられたこと。普段めったに
話すことはなかったけど、その時だけはゆっくりと
話すことができました。

その中で言われたことは、今でも印象深く残っています。
父「和正ぁ、悔いなく生きろよ」
僕「おっとうは悔いはないんか?」
父「まだある」
僕「じゃあまだ死ねんなぁww」
という会話でした。悔やまれるのは、そんな状態に
なってまで、素直にありがとうやらの感謝の言葉を
かけることができなかった自分です。

だけど、その時の言葉はずっしり重くのしかかっていて、
今でも悔いなく生きねば。と日々思います。

大切な友人が亡くなりました。
彼はお茶目で体が大きくて優しく、
いつも地域のことを考え行動していました。
彼の言葉には、皆はっと気づかされ、思慮深く本質的な
言葉をいつも語っていました。
早い死で、遺された家族にとっても、
地域の人たちにとっても大きな穴が開いてしまった。

父が亡くなった時も思いましたが、その人の存在が
大きければその分、大きな穴が心に空きます。
なかなか埋まるものではありませんが、いずれ埋まる。
埋めるために周りのみんなが頑張らなくてはいけません。
時間がたてばすっかり埋まって見えなくなりますが、
穴があった痕跡はいつもあります。

その痕跡を忘れず、それぞれが生きていかなくては
いけません。死はそういうことを教えてくれます。