2020.6.23
結局誰とも会わず。今年も高専での授業が終わりました。
いつもの通り構造模型と手書き図面を要求。
いつもと違うのは矩計図を書かせなかったことと、リモート授業だったこと。
◆リモートの良いと思われる点
・個人個人とのやり取りになるので、それぞれとフラットに話せる。
・何度も同じことを繰り返し答えなくても良いように一斉送信での情報の共有。youtubeを利用して画面共有して操作しながらの授業動画を撮ってみた。
・学生にも向き不向きがある。一人ではさぼってしまい、集中出来ない。という意見と、時間を自由に使えるので集中できる。という人がいる。同じ教室に毎日行って授業を受けなくても、授業を共有することはできる時代なので、半分登校して半分遠隔など、それぞれに合わせた最適な学習ができるかもしれない。(教員の苦労は計り知れないが。。)
◆リモートの悪いと思われる点
・設計課題に限っていえば、授業というよりも個別のフォローが欠かせない。授業時間だけでなく、それこそ24時間対応する必要があり、学校に行かなくてもよかったが実は指導する時間そのものは増えた。
・画面共有と手書きのスケッチが可能なipadproなどを使ってもなおかつ、伝えきれないニュアンスがある。「どの部分について話しているか」を「画像の右上の壁面の上部の梁に乗っている束が・・・」などと冗長な説明になり、指での指示やジェスチャで伝えられないもどかしさがあった。
・教員目線だが、画面に向かって話す(学生カメラオフ)のが苦手な先生は多い。ずっと同じ場所(研究室のデスク)でやるため、気持ちの切り替えや「伝わった」という実感を得られにくく、指導する達成感を感じにくいのではないか。授業前後学校に学生が誰もいない。というのは何ともむなしい。
結局誰とも会わずに終了し、顔を数名しか知らずに終わる。というむなしさはありましたが、嬉しいメッセージをいくつももらい、励みになったのとやってよかったなぁと思える授業でした。みんなありがとう!
なかでも、設計が好き。という子が何人かいたと思う。その好きな気持ちを失わずに成長してほしいな。