今年の5月に就航しました、長良川鵜飼観覧船の新型船。
3種類の特徴のある舟をそれぞれのコンセプトで製作いたしました。

この船はその中でも「藍山」という舟。天窓を持つ唯一の舟です。
金華山を中心とした長良川の環境を最も直接感じられる船で、特に夜。月や金華山と岐阜城。そして花火なども天窓を通して見られ、これまでにない船になっています。

全体を通じてのコンセプトは「闇に紛れ、呼応する3つの舟」。
闇に紛れるために船体は黒く塗装しており、鵜飼の篝火を頼りに漁をする鵜たちにとっても、余計な色の要素は漁の邪魔になるためです。

その中でも、この「藍山」のインテリアカラーは藍色。
藍色は月夜に照らされた金華山や川面の深い闇の色。
そして、鵜匠の着物や風折烏帽子(かざおりえぼし)も藍染された麻で作られており、その色にも呼応する色彩です。

写真ではテーブルは低いラウンジテーブル(H400)のようになっておりますが、このテーブルはこのような形のほか、食事するための一人ひとりのためのテーブル(H700)にも変更することができるんですね。
これによって、様々な船上の楽しみ方が選択できます。
仲間と一緒にゆったりと過ごすにはこのようなラウンジテーブルのスタイルがいいのではないでしょうか?個人的にはおすすめです。

↓works

長良川鵜飼観覧船