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2017 晩夏

 

各務原市川島。木曽川の中州に位置するこの地区はその名の通り川の島である。

水害に悩まされた地域でもあり、かろうじてその名残を残すゴロタ積みの石垣を持つ住宅も残る。車で近くを走ってみると繊維工場ののこぎり屋根も残り、特に外壁の木貼り。濃い色に塗った表情が印象的である。

そんな地域ということもあり、杉板貼りの外壁に黒い塗装を施した建物を提案させていただいた。大きな屋根は伝統的な雰囲気も残しつつ、伸びやかな立地とも相まって土地に馴染んでくれるものと思う。

大屋根は二階の採光が気になるが、金属屋根をぺらりとめくった越屋根を設けることで内部空間も印象的になった。インナーテラスが庭との距離を近づけ、家主が古屋からもらってきた階段の手すりも新しい家に親しんでくれた。

家具の好きな家主ということもあり、家具を配置するために少々おおらかな空間とし、「余白」としての空間を多く設けた。

 




川島の家