concept

美しい街並みとはどういうものだろうか。
まず周囲の景観に配慮し、まるでそこにずっとあったかのような佇まいでありたい。
それには自然の造作を大切に、華美な装飾を避け、
素材の持つ力を余すことなく発揮させることが大切と考えます。
そして我々は先祖から受け継いだ美へのアプローチを忘れてはいけません。
伝統を愛し、職人や作家とともにレベルの高い建築を目指します。

住宅建築における考え方

自然素材を使う

我々は木で出来た製作ドアや窓を多く使用します。しかし自然素材は常に均一でなく反りや暴れ、割れとの戦いで一筋縄では行きません。しかしながらそれらの素材の持つ力や魅力はアルミや樹脂板には到底かないません。しかし遊びや暴れを考慮し、水の流れを制御し緻密に設計したドアや窓は、数年間にわたる経過を観察することで徐々に家に馴染んでいきます。その存在感は素晴らしいものです。高い設計技術と施工技術で施工された窓やドアが建物の本質的な魅力につながるものと考えます。

長い時間に耐えうる構造と居住環境

日本の家は、灼熱の夏季と極寒の冬季、風雨に晒され少なくとも数十年。あるいは百年建ち続ける必要があります。大変長い時間を経るに当たり、劣化や居住性に対しての対策を取らなくてはいけません。具体的には可能な限り庇を伸ばし外壁と開口部を護り、断熱性を高めて居住性を確保し、安心できる耐震性能を持つことが必要です。どれもないがしろにできない大切な要素。これらを計算によって可視化しご提示致します。

手に馴染む建築

住空間は人間の暮らす箱です。人間の落ち着く空間というのは常に普遍的です。木陰のような明るく広がりのある空間で子育てをしながら食事を作りコミュニティと関わりながら昼間を過ごし、夜はごく小さな空間で外部から遮断し、家族とのコミュニケーションののち眠りにつく。そんな太古から続く人間の営みはこれからも変わりません。そんな人間の根源的な安心への欲求を実現するために常に研究しています。

商業建築における考え方

スタッフとお客様のための空間

商業建築は住宅と違い、限られた時間を過ごす店舗スタッフとそこに訪れるお客様のための空間であることです。具体的には、よりお客様が気持ちよく、何度となく訪れたくなる空間であること。店舗スタッフが気持ちよく働くために導線や使い勝手、収納の場所や量などを詳しいヒアリングの元決定します。

本物の素材

一般に店舗建築はテナントであれば数年で投資額を回収できるようなクオリティで、なおかつ耐久性の高い樹脂製の素材などを多用することが多いと感じます。しかし店舗といえど、素材を吟味し本物であることは営業する上でこれ以上ない強みとなります。特に商品の価値をより良いものに見せるには空間の質、使われている素材の質と構成が大きく影響します。

より良い店作りを一緒に

店舗デザインは商品、サービスとの関連性を感じられるデザインが必要で、その魅力を最大限引き出すものでなくてはなりません。店舗全体のコンセプト、お店のビジョンや商品への考え方をしっかりとお聞きした上でプランをご提案致します。場合によってはオペレーションや制服、メニューへご意見させて頂くかもしれません。そういった二人三脚により、理想とする「商品と空間が一体となったお店」となっていきます。